あとがき


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† その10(2004.03.03 up)→【Izumoの歴史】



読み返せば誤字脱字誤用法の数々ですが、そんなことは気にせずブログ気分で続けさせていただきます。
まだまだ怪我日記開始前。2000年の3〜4月ごろのデルシアの思い出あれこれです。レッツしみじみ。


◎「お〜い!PKがいるぞ〜!」文化

ある程度体力がつくと、修行の場は手軽にリッチと対峙できるデルシア近郊の「死の街」へと移りました。
デルシアで鍛冶屋さんとお話して、武器を修理してもらい、出勤するみたいに死の街へ赴き、常連達と肩をならべて狩りをする、というのが日課になっていました。
このころがたぶんIzumoシャードの「お〜い!PKがいるぞ〜!!」「よし!どこだっ!」という文化がギリギリあった時代だと思います。
これはどういう文化かと言いますと、まず、狩りをしに行く途中でPK団を発見したプレイヤーが、一度安全な圏内にもどって、UO上の発言でPK警報を銀行のみんなに発します。するとその場にいる腕に覚えのある人や、血の気の多い初級中級者までもが、こぞってPKを撃退に行く、という文化です。
Uguisホントにそんな時代を遊んでたの〜〜?と思われるかもしれませんが、
時代背景を見ますと、
2000年の3月に、コンビニ版のUOが発売されたとなっています。
4月末にはルネサンス導入となっています。
また、IRCネットワークによるPKK組織である「AWC」Izumo支部が、2000年5月とサイト発表されています。
というわけで、AWC発足前で、なおかつ初心者が多かったであろうこの次期のIzumoに、ちょうど最後の「お〜い!PKがいるぞ〜!」文化があったんだと思います。
修行者の訓練場に、賊が攻め入ってきたらどうするか?初級者であろうともロマンチストであれば当然、討伐に向かうわけで、そんなトコロでも、自然とホンモノのロールプレイに参加できたわけです。しみじみ。


◎Oooが来たぞ〜〜〜

死の街の2Fでリッチを倒していたとき、にぎわっていた狩り場から突然冒険者達が四散しました。
すると間もなく赤いローブを着たPK団が北上してきました。逃げ遅れた冒険者は鮮やかにも倒され、画面には赤いローブの「Ooo」というPKが…4人??ほど踊っていました。
死者の名前を持った赤いローブの集団。規律正しい芸術的な動きをしながら、一切無言。そして初心者には太刀打ちする隙すら与えないという冷酷非道ぶり。まさにUO界の「ナズグル」といったところです。通った後には草木も生えぬというのを地で行っていました。
少なくとも初級者のUguisの目には、「Ooo」はそう映りました。
憎いけど憎めない。そして一度見たら忘れられない強烈なインパクト。芸のあるPKとは彼らの事です。
あまりにセンスがあか抜けているので、海外プレイヤーのパクリなんじゃないかと疑ってしまったほどです。
そんなクールなプレイヤーと同じ世界で遊んでいる!と思うだけで、楽しい気分になれたのでした。(絶賛しすぎ?)
その時、屋上で一緒に狩りをしていたのが、オフディアン研究で名を馳せた愉快な腐れプレイヤー「codeONO」氏だった気がしますが、とにかく彼と知り合ったのは、ちょうどこのころでした。


◎油断ならないb2d

一回しか見ていない「Ooo」は美化ぎみに絶賛してしまいましたが、当時デルシアと言えば「b2d」というギルドでした。
とにかく油断ならないギルドで、PKはもちろん、青ネームでのモンスターPKやらフラグPKにも余念がありません(笑)
銀行前でも油断は許されず、ぼんやり馬を下りると馬を焼かれます(当時はたしかペットはグレーネームでした。)
「b2dめっ、今に見てろ!むきぃっ!」
とそのころは思ったものですが、キャラスキルがこなれたころにはそれほどの脅威ではなくなり、逆にb2dのメンバーのZi-kill氏 とは返り討ちにしたのがきっかけで仲良くなり(ラグラグ状態でPKをしていた彼を、Uguisの徒歩槍で「はいなっ、はいっ」といいながらどこまでも追いかけた)、後にレジスタンス活動で共闘するほどになりました。
昨日の敵は今日の友っていうのを味わえたのもいい思い出ですなあ。しみじみ。


◎や〜い、裸まんと〜

中級スキルの戦士は、死の街のリッチ部屋で稼ぐのが常道となっていました。
が、当然、ルーターはいるわけで、当時そのリッチ部屋をメインに神業的なスピードでルートしていたのが何を隠そう「GAKIRIN」でした。グレーネームでいつでもアタックウェルカムという挑発的な態度がなかなか憎かったです。しかも裸にオークマスクという人を完全に嘗めきったイデタチです。(笑)
挑発されつつも、レジが低く魔法の痛さを良く知っていたその場の戦士たちは、手を出そうにも出せないという何とも悔しい立場に置かれました。
もちろんUguisも例外ではなく、その場の狩り仲間と「ルーターむかつくぜ」「レジがあれば倒すのに」「あのオークマスクむかつく」「せめて言葉攻めにしてやる」「やーい、ハダカマント〜」「まだ恥ずかしさが足りない!『裸まんと』ぐらいじゃないと!」「よっし裸まんとだな!」「裸まんと〜」「裸まんと〜」と口々に罵ったものです(←全然罵れてない)
まあ、フェルッカ世界での狩り場での即席のお友達との会話も当時はそんな感じで面白かったということです(笑)
彼が後にレジスタンスの中心人物として大いに活躍してくれたことは言うまでもありません。
Uguisを客観的に傍観していて楽しいなと思うのが、少年ジャンプみたいに、最初の敵が味方になっていくところでした。
もちろん「敵」といっても、ハナから気が合いそうな雰囲気の人ばかりでしたが(笑)


◎カバン落としたのだれですか〜TT

話は前後しますが、どうしても忘れられないのが、デルシアで、死んだ人の荷物を「良かれと思って」確保したのに、周囲の人に「ルーター!ルーター!」と叫ばれて、集中攻撃を受けて死んだことです。犯罪のシステムをそうやって一つ一つ身をもって覚えていったというわけですが。さすがにあの仕打ちはトホホでございました。
当時まだ正義キャラであったUguisはその後しばらくは、ホネになった死体を見つけた時は、荷物を確保し、近くの街の銀行前で「○○で死んだ方お荷物お預かりしております〜」と叫ぶのが習慣になっていました。どうしてもそのルーターの汚名を返上しなくてはUguisの気が済まなかったらしいです(笑)

厳しくも楽しいUOR前の世界を、そんなこんなでUguisは楽しく過ごしたのでありました。
それは、初心者も上級者も、生産者も盗賊も、ラグ者も回線貴族も、同じ一つの大地の上で暮らすという、まさに多様性の世界でした。そしてそこにはネットゲーム史上でも最高峰の「自由」が約束されていました。
もう、その世界は戻っては来ないのです。
フェルッカオンリーのシャードが出来ようとも、もう、その「初級者も上級者も一緒」という世界は再現できないのです。

な〜んて、そんな状態を嘆いていても面白くないわけで、Uguisがその逆境をネタににして元気にUOを遊び倒しましたのはご存じの通りでございます。えへへ。